日本の在来種
ミツバチは9種類あり、そのうちのトウヨウミツバチの亜種にニホンミツバチがいます。
トウヨウミツバチははるか昔から東アジアに生息していましたが、
日本が大陸と切り離されて以来、ニホンミツバチに分岐したとされています。
我々日本人とは顔なじみのミツバチなのです。
一方、ニホンミツバチとよく比較されるセイヨウミツバチはヨーロッパに生息するミツバチです。
巣箱から逃げない性格から人の手で世界各地に持ち込まれて広く養蜂に使われています。
ニホンミツバチの特徴
働き蜂は全体的に黒っぽく、西洋蜜蜂よりも一回り小さいので一目でわかります。
女王蜂、雄蜂は真っ黒です。
蜜蜂の中では比較的おとなしいので、滅多に刺しません。
分蜂は4~6月が最盛期です。普通は1つの巣から1~3回分蜂します。
日本蜜蜂の分蜂群は金稜辺などの特定種の蘭の花に集まる性質があります。
分蜂時の日本蜜蜂は特におとなしいのです。
ニホンミツバチの蜂蜜は作っているの?
作られてはいますが、買い物をしていて見かける機会はほとんどないです。
西洋ミツバチと比べて蜂蜜の採れる量が少なく、また、プロポリスがとれないことや、ちょっとしたことで巣箱から逃げてしまうことから、一般的な養蜂はされていません。
ごく一部の養蜂家が西洋ミツバチのついでに養蜂していることが多いです。
ニホンミツバチの蜂蜜は多くの種の花から集められるため「百花蜜」等と呼ばれています。
巣はどんなところにあるの?
自然巣は基本的には木のうろ等の閉鎖空間に作られます。
閉鎖空間とは何かの物の中のことで、そこに巣を作れば風雨を避けることができますし、敵に見つかりにくいです。また、外に熱が逃げにくいため越冬することもできます。
巣板は複数で、通常ならば5~10枚です。
夏から秋にかけて巣が成長ます。大きな巣では働き蜂が数万匹になることもあります。
アシナガバチ等は開放巣といって、外に巣を作るところが大きな違いです。
スズメバチを倒せるのは本当?
オオスズメバチを集団熱殺することが知られています。
他にも、ダニがつきにくい、病気になりにくい面もあります。