養蜂といえば蜂蜜絞り!
早ければその年の秋にには蜂蜜が採れます。
古くなった巣板の更新のためにも、3年に1度は採蜜をするようにします。
蜂蜜はいつ採れるの?
秋に採るのがおすすめです。
巣箱の重さが10kg以上になっていれば蜂蜜を採っても大丈夫です。
大抵9~10月頃には10kgになっています。
10kgとはいっても屋外で計るのは大変なので、空の巣箱の重さと米10kgの重さを思い出しながら巣箱を持ち上げてみて、重いと思ったら大丈夫です(笑)
ちなみに春は分蜂で蜜を消費し、夏は花が少ない、冬は越冬で蜜を消費するので、消去法的に秋がおすすめになります。
花の種類にこだわりたいときは、花の時期に合わせて採ってみてくださいね。
春でも4月頃の菜の花のシーズンなら採っても大丈夫です。
重箱式で蜂蜜を採ってみよう
18cmの箱4段目まで巣が入った巣箱から1段だけ蜂蜜をいただくことにしました。
この箱は2年目で初採蜜となります。
ワイヤーで箱を切り離そう
いきなりですが重箱の段の間にマイナスドライバーを挟んで隙間を作ります。
そこにステンレスのワイヤーやナイロンの釣り糸を挟んで巣板を切っていきます。
巣板に対して直角に切ると切りやすいです。
あらかじめ下からのぞいて巣板の向きを確認しておいてくださいね。
また、あまり早く切ると中で蜂がギロチンになってしまうので、ゆっくり切ってください。
1段目を切り離したところです。
育児圏がちょっとあります。
切り離したところに蓋をする
予め用意しておいた新しい天板をのせて蓋をします。
働き蜂が数日で天板に巣を固定しますので、そっとしておきましょう、
ドライヤーで蜂を飛ばす
切り取った箱の天板を剥がして、残っている蜂をドライヤーで冷風を送って飛ばします。
巣箱に帰りやすいように巣箱の近くで飛ばしてあげましょう。
巣板を切り出そう
ここからは室内で作業するとよいです。
外で作業しても大丈夫ですが、蜜につられて蜂がよってきます。
決しておこって刺しに来ているわけではないので安心してください。
ナイフで巣板を切り取ります。
貯蜜の巣板は全部で6枚ありました。
蜜を濾そう
巣をナイフなどで細かく砕き目の粗いザルで濾します。
残った巣の部分がパサパサになれば終わりです。
だいたい1日かかります。
下に垂れた蜜を#150~#200のナイロンメッシュでもう1度濾します。
2重にしたガーゼでも大丈夫ですが、ガーゼに蜂蜜が浸みて勿体ないのでナイロンメッシュをおすすめします。
また、目が粗いと蜂蜜に巣虫の糞らしいものが交じってしまうので、綺麗な蜂蜜を作る面からも目の細かいナイロンメッシュで濾すことをおすすめします。
垂らした後の巣にもたくさん蜂蜜が残っています。
絞り器で圧搾すると無駄なく蜂蜜を採ることができます。
残った巣はあとで蜜蝋にします。
全部で4キロ採れました。
ソバ蜜の色が強い2年ものの百花蜜です。
今回は友人や知り合いにあげちゃいます。
サラサラの蜂蜜は早めに消費しよう
スロー人さんに糖度を計っていただいたところ、79.7度でした。
文句なしの良い蜂蜜です。
蓋掛けされていない部分が目立ったり、粘度が低い場合は糖度が低いです。
糖度が77.5度以下の場合は発酵してしまうので早めに消費するか、加熱して水分を飛ばしましょう。