無王群とは・・・女王蜂がいない群のことです
なぜ無王群になってしまうのか・・・原因は、交尾飛行や分蜂のときに鳥などに食われたり、駆除したときに女王蜂を捕獲し損ねたときなど、いろいろあります。
無王群になると、雄性の卵を産む働き蜂が産卵し始めます、かえるのはみんな雄蜂です。
そして、消滅への道をたどります。
働き蜂が産卵すると、卵が一つの巣房に多数産み付けられるのですぐに無王群だと判ります。
しかし、女王がいても働き蜂産卵はおこったりします、なんででしょうね。
なぜ、働き蜂が産卵するか。女王はいつも働き蜂が産卵しないように、王台が作られないように何かの液を分泌し、働き蜂の間で口移しされます。しかし、女王がいなくなると封印は解けてしまいます。そして交尾してない働き蜂が雄蜂になる無精卵を産みます。群の維持を少しでも図ろうとしてるのでしょうか、よく分かりませんね。
王台がどうのこうのと書きましたが、女王が働き蜂が王台を作らないようにする封印を解くと王台を作り始めます。働き蜂が卵を産むので中身は雄蜂の王台ができます。王台の中で王乳を食べて育った雄蜂も、普通の雄蜂とは変わりません。
また、無王群になると、巣房の壁が普通は0.5mm程度なのに、1.5mmくらいに厚くなる傾向があります。
時々、無王の分蜂群なんてのがいます。これは巣箱に収容したとき、天板に固まらず、巣箱の側面にかたまり、上から巣を作るのに対し、横のほうから巣を作り始めます。
1つにまとまらず、分裂して固まったりもします。
無王群復活は、洋蜂では容易にできますが、日本蜜蜂はそう簡単ではありません。
人工王台を作り、他群から働き蜂の幼虫を移植するんですが、なかなか王台だと認識してくれず、中の幼虫を捨ててしまいまい、成功したためしがありません・・・1回しかやったことありませんが(^_^;
他群から女王蜂を移植しても、殺されてしまうことが多く、これも難しいそうです。
他群と合同してしまうの1つの方法ですが、喧嘩になってしまい、困ったことになかなかうまくいかないらしい・・・
無王群の巣板 | 中身が雄蜂の王台 |
無王の分蜂群 | 働き蜂産卵(スロー人様より) |