日本蜜蜂と西洋蜜蜂の違い

下図はミツバチ属の系統樹です。

ニホンミツバチはトウヨウミツバチの亜種で、セイヨウミツバチとは種のレベルで違いがあります。
種が違うということは、他の生物で例えるとオオクワガタとコクワガタ、梅とスモモ、虎とライオンくらいの違いがあります。
交配できない場合は違う種として扱うことになっていて、実際にセイヨウミツバチとトウヨウミツバチの交配はできません。

交配できない以外ではどこが違うのか、特徴的な部分を表にしてみました。
なおセイヨウミツバチでも亜種(品種)によって性質がだいぶ違うので、一般的に使われるイタリアンとの比較としました。

ニホンミツバチ セイヨウミツバチ(イタリアン)
体色 黒系 橙系
分蜂蜂球 木の幹に集ることが多い 細い木の枝など
分蜂 多い 少ない
逃去 多い 少ない
攻撃性 低い
ですが冬場は攻撃的になっています。
高い
巣門の前を歩くだけで攻撃してくるとも。
ダニ耐性
(ヘギイダニ)
付きやすいが抵抗力がある 抵抗力が弱い
通過可能隙間 女王4.0㎜ 働き蜂3.0㎜ 女王5.0㎜ 働き蜂3.5㎜
刺激痛 大した事でも無い 激痛らしいのだが…
対キイロスズメバチ 殆ど見向きもせず 窒息死させます
対オオスズメバチ 集団熱殺 明らかに不利
キンリョウヘン 誘引される 誘引されない
野生化 元が野生です、 日本では不可能
扇風行動 頭をむけて 腹をむけて
養蜂 不向きで少数派 日本全土でされている
採蜜能力 良いとは言い難い 優れている
蜂蜜の質 良い(品名:百花蜜...etc) 日本蜜蜂に多少劣る
蜂蜜の価格 高価 普通
蜜蝋の質 良い 日本蜜蜂に多少劣る
蜜蝋の誘引力 有り あまり無い
蜜蝋の価格 高価 手頃?

ニホンミツバチ セイヨウミツバチ